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2014年06月08日

こどもをメディアから守ろう

こんにちは

梅雨が明けたのかな??と思わせるような晴天が続くかと思いきや、また今週半ばから雨の様ですね傘

ゆいクリニックでは、初期のマタニティクラスで『2さいまではテレビを消して観ませんか?』というタイトルのパンフレットをお渡ししています。

 そこから抜粋して、今日はメディアと赤ちゃんの影響についてお話したいと思います。

まずお伝えしたいことは、
① 赤ちゃんはテレビはいりません
⇒授乳はコミュニケーションの始まりです。おっぱいやミルクを上げる時も抱きしめて。
 赤ちゃんはお母さんの目が大好きです
 赤ちゃんは遊んで育ちます。
② 赤ちゃんにとって大切なものは…人を信じる心、親子の絆
⇒おっぱいを飲ませてもらう、オムツを換えてもらう、だっこしてもらう…
 1日に何度も、赤ちゃんの要求にお母さんが応えますね。
 赤ちゃんはそういったやり取りの中で、愛されていることを感じ「人を信じていいんだ」という心が生まれます。そして、赤ちゃんとおかあさん(世話をしてくれる人)の間には、強い心の絆が育まれていきます。
③ 親子の時間を奪っているのはメディア
⇒二度の国際調査で日本の子どもは世界一のメディア漬けであることが明らかになりました。外遊びの激減で、体力・運動能力はピークの85年から大きく劣化し、親子の愛着形成もメディア漬けで妨げられて、「孤独」を訴える子供は世界一多い29.8%にも達しています(2007年ユニセフ)
④ 視聴の影響
⇒表情がない。読んでも振り向かない。言葉が遅い。視線が合わない。テレビを消すと嫌がる。いっときもじっとしていない。いきなり奇声を発する。
テレビ漬けになると、手を使って遊びませんので、物の基礎概念が身につきません。
視線をテレビに奪われる事で、親子で目を合わせることができませんので、感情表現や大人のやり取りが少なくなります。人に合わせた模範も乏しくなります。すべて言葉が遅れる原因です。
⑤ メディアに頼らない子育てをしよう
⇒赤ちゃんの時期には…
五感を使う、身体を動かすことが赤ちゃんの遊びです。人と関わることが赤ちゃんの遊びです。何気ない仕草のようでも、赤ちゃんにとっては大切な遊びです。
⇒歩けるようになったら…
  一日に一度は、外へ散歩に出かけましょう。子供にとっては「直接体験」が学習です。日中は外で身体を動かして遊びましょう。動物や自然と触れ合いましょう。子供と一緒に自然の光・音・におい・季節を感じましょう。

ノーメディアの取り組みは「禁止」ではありません。メディアから離れることで、子供の素敵な姿に気づくことです。
ノーメディアを実施した家族からは、
① 家族の会話が増えた
② 一緒に遊ぶ時間が増えた
③ 時間がゆっくり感じられた
④ 食事が早く済む
⑤ 子供が早く寝るようになった
⑥ 子どもの成長に気づいた  
 などの感想が寄せられます。

どうぞ、こどもの生き生きと目を見て笑う姿を育むためにも、輝きを失わないためにも
テレビやビデオ、スマホを控えて子供をしっかりと抱きしめましょう!一緒に身体を使って遊びましょう!



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Posted by 島袋 史 at 11:27│Comments(1)育児について
この記事へのコメント
賛成、賛成、大賛成です!
我が家も、テレビは一切つけません。
こども達との今しかないコミュニケーション、表情、そして絵本、折り紙や、ねんど、おえかき、ままごと、遊びすべてがテレビをつける事で集中できなくなり、さらにテレビを見続ける親をみて、自分を見てくれない親にさみしさ、孤独を感じるからです。
 最近、スマホをいじりながら授乳しているお母さんをよく見かけるようになってしまいました。
 授乳は単なる業務ではなく、赤ちゃんとお母さんの愛着心を育てる大切な愛情からくる行為だと思います。私も二人の娘を母乳育児しました。(現在次女は授乳中)
 目をしっかり見て、声をかけ、日々愛着心を育てるものだと思いますが、スマホや携帯の普及でゲームをしながら、スマホでネットをみながら授乳するママが増えています。赤ちゃんからすると、自分を見てくれないのは分かっていすはずですから、寂しいしむなしいでしょうね。
 ネットやスマホ、テレビ、娯楽性も高く、便利なのはわかりますが、目の前にいるわが子を見ないでメディアと共感している親。
わが子との共感を味わずして、子育ての醍醐味を味わえるでしょうか。仕事で必要であれば、こどもと関わる時は、必要以外スマホは触らないくらい得に小さいこどもとは関わりに集中する方がいいと思います。
 最近はIT関連の人たちの間で、デジタルデトックスが流行っているといいます。あえて、スマホやネットに触れず、自分の五感を使って生活する期間を1週間とか1か月とか設けるというものです。あえて、ネット環境につながらない場所へいったりするのです。
 沖縄でも、高校生はスマホを持ち、LINEで友人どうしグループを作り、仲間外れにならないよう、夜中でも返信作業をしなければならず、勉強に身が入らずに、大変だそうです。沖縄全体、または地域全体で未成年者へのスマホ利用のルールを作る必要があるのではと思います。今、うるま市では高校生のスマホ利用の問題も多く、地域でルールをつくろうとしているそうです。こういった環境で育った高校生たちが、また親になっていきます。
 人間の心と知性を最大限に発揮して、未来の赤ちゃん達を育てる母親、父親をまた社会が育てていかなければいけないと思います。 私は、無力な一般市民の母親ですが、産婦人科医である島袋先生が、このような事を発信し続ける事は、沖縄の子供たちの未来を守っていくと思います。これからも、がんばってください!ずっと応援しています。
Posted by usagi at 2014年06月10日 03:05
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